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私と家族のためのエンディングノートの書き方と活用法

私と家族のためのエンディングノートの書き方と活用法

2012年3月31日に、「私と家族のためのエンディングノートの書き方と活用法」と題してセミナーを実施しました。今回のコラムは、セミナーのご報告をかねて、エンディングノートについてお伝えしたいと思います。

エンディングノートには、何が書けるのか

エンディングノートは、ここ数年で認知度が上がってきたものだと感じています。名前が、エンディングとついているので、死期が近い人が書くものだというイメージをお持ちの方もおられると思います。

でも、書く内容は死後のことだけではなく、今生きている私たちが
「万一事故や病気で意識不明になったら」
「介護が必要になったときにどんなふうに介護をしてもらいたいのか」
「病気や事故で助かる見込みがなくなったときに延命治療をしてもらいたいのか?」など、
「もしも」や「万一」の時だけでなく老後の気になることなどについても、自分の希望や意思を書き残しておくことができます。

さらに、エンディングノートは書いて終わりというものではありませんので、書いた後の活用法についてもお話をしました。

書けるところから書き始めましょう

エンディングノートは、葬儀関係の会社、証券会社、行政書士などの法律の専門家、社会福祉協議会で作っているものなど色々あります。本屋さんや通販などで手に入れることができますが、大学ノートのような普通のノートに書いてもいいと思います。

エンディングノートには一般的に書くことが沢山ありますので、見ただけで気がめいってしまう方もおられるかもしれません。しかし、自分にしかわからないことも多くありますので、書けるところから書いていきましょう。

元気なときこそ、書いておきましょう

エンディングノートは、判断能力があるうちに書いていただきたいと思っています。自分はまだまだ元気だから書くのは後でもいいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、明日も元気でいられる保証はありません。

自分が亡くなった後のことは、自分ではできませんので、誰かのお世話にならざるをえません。特に、お葬式やお墓、埋葬、供養、亡くなった後の形見分けや財産の処分については、元気なときだからこそ健全な判断ができると思っています。お葬式をどのようにやってほしいのか。宗派は何か。菩提寺があるのか、お墓はどこに入るのか、お墓に入りたくない場合どうするのか、などなど。遺された家族が分からないこともあるはずです。

家族が迷わないための道しるべにもなるエンディングノート

意識不明や認知症などで自分で自分の気持ちを言葉で伝えることができなくなったとき、ノートが役に立ちます。延命治療をしてほしいのか、尊厳死を希望するのか、認知症になったとき介護をどこで、誰にやってもらいたいのか。臓器提供を望むのか。
家族が迷ったり悩んだり、あとあと後悔したりすることのないように、自分の気持ちや意思をノートに書いておきましょう。子供や家族にきちんと伝えていなにい場合には、ノートを書くことで伝えることができます。ただ、尊厳死や臓器提供などあらかじめ家族に伝えて理解してもらうことが必要なこともありますので、自分の気持ちが固まってノートに書いたら、家族に伝えておきましょう。

自分の気持ちを整理して、希望を実現する方法を考える

書く内容によっては、自分と向き合わないと書くことができないことがあります。今の自分の気持ちや希望を整理するものとしてエンディングノートは役に立ちますし、自分の希望を実現していくためにどうしたらいいのかということも考えるきっかけにしていただけたらと思っています。

ファイナンシャル・プランナー 佐川京子

佐川 京子(さがわ きょうこ)

佐川京子行政書士事務所 代表
行政書士、ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー、福祉住環境コーディネーター

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