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認知症の介護について

認知症の介護について

認知症は介護や寝たきりの主な原因になりやすく、要介護者全体の約20%を占めるといわれています。患者数は2010年現在で、約226万人の患者がいるとされていますが、年々増加傾向し、2020年には325万人に達すると予測されています。

認知症の基礎知識

認知症は1つの病名ではありません。
つちかってきた知能が、脳や体の様々な原因により、持続的に低下して日常の社会生活や対人関係に支障をきたす状態のことを言います。
認知症の原因は70ほどあると言われていますが、原因の頻度では、アルツハイマー病、
血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病など)、の順に多く認知症の原因の大半を占めています。

認知症と物忘れの違い

・加齢による物忘れ=たとえば、昼食を食べたことは覚えているが、何を食べたのか忘れる。ヒントがあれば思い出せる。半年程度で急速に進むことはほとんどありません。
・アルツハイマーなどの認知症=昼食を食べたこと自体忘れてしまう。ヒントがあっても思い出しにくい。半年間で周囲からわかるような変化がある。などの違いがあります。

ひょっとして認知症?と思ったら

・同じことを何回も聞いたり、話したりする。
・物のしまい忘れや置忘れで、しじゅう何か探し物をしている。
・買い物に行っていつも同じものを買ってくる。
・ガスや電気の消し忘れがめだつようになってきた。
・日にちや時間の感覚があいまい。
・物を盗られたと言う。
・急に怒り出したり、手をあげたりするようになった。
これらは認知症のよくある症状の一部です。もし、このような症状があれば一度受診しましょう。

認知症と診断されたら

・認知症の診断は、問診、心理検査のほか、CT, MRI、SPECTなどの画像診断などにより行われることが多いですが、医療機関により異なることもあります。
・認知症の種類や症状により治療は異なります。医師の指示に従い、わからないことがあればわかるまで聞きましょう。
・アルツハイマー病の治療薬は、作用により現在4種類使用されています。処方されたら、確実に内服するよう本人が飲み忘れないように気を付けましょう。病気の症状や副作用の有無により内服薬を調整するので、受診時に医師に詳しく伝わると治療の効果が上がります。

認知症の対応の工夫

・認知症と診断されてもすぐに慌てることはありません。
・冷静に、しかし温かくご本人の出来る事、出来ないことを整理してみましょう。
・間違っている事を言ったり行動したりしても、頭ごなしに否定したり叱ったりしないようにしましょう。
・寝たきりにしたり、部屋に孤立させたりしないようにしましょう。かえって重度化の恐れがあります。
・住み替えなど環境を変えるときは慎重に行いましょう。
・低栄養、脱水や便秘にならないように注意しましょう。

認知症の一人暮らしを見直すめやす

・体が衰弱してきた。
・火の不始末の危険がある
・外に出たまま道に迷い、帰れなくなることが多い。
・近隣に迷惑をかけることが多くなった。

介護保険のサービスを使う

・「通所介護(デイサービス)」「通所リハビリテーション(デイケア)」は通常9時~16時
頃まで施設内でケアを受ける事が出来ます。内容は施設によって異なりますが、食事、入浴、機能訓練やレクレーションなどが行われます。高齢者同志や職員などの交流や会話もあり、気分のリフレッシュに役立ちます。また、認知症対応専門のデイサービスなども数は少ないですがあります。
・短期入所(ショートステイ)は利用者が一時的に施設に入所して介護を受けるサービスです。介護者の入院や冠婚葬祭や介護疲れなどの時に利用できます。
・地域密着型サービスは、一人暮らしや認知症の高齢者でも可能な限り住み慣れた地域で暮らしていけるように整備されたサービスです。
◎小規模多機能型居宅介護=通所、訪問、宿泊が1つの施設で出来るサービス
◎認知症対応型共同生活介護(グループホーム)=9~18名までの少人数で共同生活をします。全国で9000以上の施設があり、年々増加しています。
◎認知症対応型通所介護=認知症ケアやリハビリテーションを受けられる通所サービスです。

公的な制度

・介護保険制度
・障害年金
・自立支援医療
・精神障害者保健福祉手帳/身体障害者手帳
・日常生活自立支援事業
・成年後見制度 など

相談先

・各市町村の高齢者福祉担当部署
・包括支援センター
・都道府県の国保連、相談窓口など

松尾 孝子

松尾 孝子(まつお たかこ)

ユアライフステージ代表、 ファイナンシャルプランナー(AFP)、看護師 介護支援専門員(ケアマネジャー)、心理相談員、 社会福祉主事任用 シニアライフアドバイザー 、所属学会:交流分析学会 日本抗加齢医学会学会

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