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引受基準緩和型医療保険(終身型)

引受基準緩和型医療保険(終身型)

1年前に「引受基準緩和型医療保険(終身型)」の比較を行いましたが、その後改定や新商品が発売され、事情が変わったため、再度整理してみたいと思います。

引受基準緩和型医療保険とは?

「引受基準緩和型医療保険」は、ここ数年、生命保険会社の商品の中でも売上げを延ばしてきた商品です。持病・既往症をかかえていたり、現在、病気で通院、服薬中であっても申し込むことができる医療保険です。アフラックのCMで、タレントが「ボクには、夢がある、希望がある、そして、持病がある♪」と歌っている商品です。告知の項目数が3~5など絞り込まれていることから、「限定告知型医療保険」とも呼ばれます。

引受基準緩和型医療保険では、加入前に発病した病気も保障の対象となりますが、いずれの商品も、加入後1年間は給付金が50%に抑えられています。その後、1年を経過すると、保障は当初の契約の100%となります。定期型と終身型がありますが、最近は終身型が主流になりつつあります。そのため、今回は終身型の商品の中で主なものに絞り込んで取り上げました。

引受基準緩和型医療保険は通常の医療保険では入りにくい人を対象にしているため、一般の医療保険よりも1.6倍から2倍近い保険料となっています。

4商品の保障内容の比較

終身型の引受基準緩和型医療保険のうち主な商品を比較したものが下表です。当初、このカテゴリーはシニア向けの商品として発売されましたが、最近は加入できる年齢が若くなってきて、最も新しい発売のオリックス生命「CURE Support」では20歳からの加入が可能になっています。
相談業務を行う中でも、20代、30代の若年層でも持病がある方もいらして、ニーズはあるなと思っていました。ですから、「CURE Support」が20歳から加入できるようになったことは画期的な変化だと思います。

告知項目については商品によって3~5項目となっていて、最も少ないのはアリコジャパン「ずっとあなたと」の3項目ですが、「告知項目が少ない」イコール「審査がゆるくて入りやすい」というわけではないため、数だけでは何とも言えません。告知項目の内容については後述します。

保険料払込期間については、終身型の場合には終身がほとんどですが、「ずっとあなたと」では60歳・70歳払込も可能になっています。ただし、有期払いを選択すると、その分、月々の保険料はアップします。

入院給付限度日数も商品で異なります。アフラック「新やさしいEVER」や損保ジャパンひまわり生命「限定告知型医療保険」では「1入院限度60日」だけですが、「ずっとあなたと」や「CURE Support」では1入院限度にもバリエーションがあります。通算限度日数については、「新やさしいEVER」のみ1095日で、他は1000日となっています。

入院給付金5000円に統一しての加入例を見ると、いずれも契約から1年以内に給付の対象になったときには、給付は50%になります。手術給付金については、「新やさしいEVER」が入院を伴うものとそうでないものとで給付額(入院給付金に対する倍率)を変えているのに対し、「ずっとあなたと」や「CURE Support」では入院日額の10倍(下記の例では5万円)で統一されています。なかには手術の内容で3段階に分かれているものもあります。
また、手術給付金の対象になる手術の種類も、約款に定められたものに限定される商品と、公的医療保険適用の手術であれば対象になる商品とがあります。

保障内容を踏まえて保険料を比較すると、10月発売の「CURE Support」の割安さが際立ちます(先進医療特約も保険料に加わっています)。やはり後からでてくる商品は、保障が充実する傾向にあり、しかもより割安になっているといえます。

ファイナンシャル・プランナー 豊田眞弓

豊田 眞弓 (とよだ まゆみ)

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、ファミリーリスクコンサルタント FPラウンジ ばっくすてーじ代表
親の介護・相続と自分の老後に備える.com主宰

94年より独立系FPとして個人相談、寄稿・監修、講師等に従事。相談実績約2500件。「人生転機のマネー術」「家計のリスク管理」を大テーマに置いている。

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