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介護費用は1,000万円必要!?

介護費用は1,000万円必要!?

介護費用を考える4つのポイント

高齢期の長期化により介護状態になる可能性が広がる中、その費用が気になります。以下4つのポイントで考えてみましょう。

1.要支援・要介護認定者数はどれくらい?

厚労省「介護保険事業状況報告(年報)」によると、介護認定者数は2013年に65歳以上で584万人ですが、2025年には755万人へと予測され、人口5人に1人となります。介護費用は認定者全員にかかるわけではありませんが、受給費実態調査によれば65歳以上で認定者の約60%以上の方が受給しています。年々増加傾向にあります。

2.何歳くらいから介護認定者?

生命保険文化センターの調査によれば要支援・要介護認定者の約90%が80歳以上となっています。(80歳~84歳29.9%、85歳以上60.3%)

3.日本人の平均寿命は(何歳くらいまで生きる)?

2016年7月27日に厚労省の発表によれば、 2015年男性 80.79歳 女性 87.05歳 で毎年長寿化の傾向となっています。

平均余命は2015年に75歳の男性で12.09年、女性で15.71年です。生命保険文化センターの全国調査「生命保険に関する全国実態調査」(平成27年度)によれば、介護が必要な人のうち6人に1人は10年以上長生きしています。長寿化により後期高齢者人口の増加が今後深刻な問題となります。

70歳~90歳までの平均余命一覧

年齢 70歳 75歳 80歳 85歳 90歳
男性 15.64 12.09 8.89 6.31 4.38
女性 19.92 15.71 11.79 8.40 5.70

※厚労省「簡易生命表による平均余命(平成27年)」に基づき、70歳~90歳で作成したものです。
※平均余命とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことです。

4.介護期間・費用はどのくらい?

生命保険文化センターが行った調査で、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらいの期間、介護を行ったのかを聞いたところ、介護を行った期間(現在介護を行っている人は介護を始めてからの経過期間)は平均59.1カ月(4年11カ月)になりました。4年以上介護した割合も40%を超えています。10年以上は15.9%となっています。

また、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改修や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計が平均80万円、月々の費用が平均7.9万円となっています。

以上から介護費用を試算すると次のようになります。

平均的介護期間の5年での介護費用は
7.9万円×12ケ月×介護期間5年=474万円+一時金80万円=554万円
健康寿命から平均寿命の差は約10年間といわれる介護費用は
7.9万円×12ケ月×介護期間10年=948万+一時金80万円=1,028万円

人生3大資金+介護資金

長寿化が進む日本は、まさに「人生100年時代」に突入しようとしています。長生きリスク=介護リスクともいわれ、死亡リスクより介護リスクの方が大きいとも言えます。

人生3大資金である教育資金、住宅資金、老後資金だけのプランでいいのでしょうか?プラスして介護資金も踏まえた資金計画を立てる必要があります。

資金づくりには貯蓄を増やし、倹約、保険の見直しなども検討し、資産運用においては中長期にゆっくり時間をかけてお金を増やしていく方法も考えられます。

また、要介護状態にならないよう日常の健康管理に留意し、最低年1回の定期検診を受けることなども大事になるでしょう。そして健康を維持して長く働き続けることも資金づくりとなります。

介護費用については介護状態の段階でそれぞれ異なります。介護保険サービスでの自己負担額や介護保険外での費用等々、公的介護保険制度の仕組みを十分理解することが必要になるでしょう。

ファイナンシャル・プランナー 入野泰爾

入野 泰爾 (いりの やすじ)

ファイナンシャルプランナーCFP、FPデザインオフィス 代表
海外ロングスティアドバイザー(2012.8取得)、1種証券外務員(2013.2取得)、
年金アドバイザー(2013.11取得)、住宅ローンアドバイザー(2014.1取得)、
相続アドバイザー(2014.3取得)、日本FP協会会員、
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ組合員

大学卒業後、大手食品メーカーで営業部門・総務部門を経て2012.2定年退職後、FPとして家計相談、セミナー講師、FP資格講師などで活動しております。前職時代の経験、また私自身の経験を通して現在の超高齢社会での長期間に渡る老後において安心・安全な生活を過ごせるようにいろいろな角度からアドバイスをして参ります。得意分野は金融資産運用含め、リタアメントプランを中心に展開しております。若年層から高齢者層の方々が自分の夢や希望を実現させるためにお役にたてれば幸いです。

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