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何事もルール作りから始めましょう

何事もルール作りから始めましょう

今回は投資がテーマですが、普段の生活にも応用できる話です。

老後の資金、少しでも増やしたいと考えている人は多いでしょう。参考として20世紀の前半に活躍した投資家のウイリアム・ギャンの「価値ある28のルール」からいくつかを紹介いたします。

銀行や証券会社からの勧誘、金融セミナーで話を聞いて自分もやってみたいと考えている方はおられますね。念頭に置いていただきたいことは、残念ながら、勝ち続ける投資は存在しません。投資して直ぐに損失が出ることもあります。絶対だという投資方法も存在しません。個人個人が自分にあった投資方法を見つけなければなりません。損失が出るのを前提にして、いくつもの商品を組み合わせます。ポートフォリオという方法です。そんな時にちょっと考えていただきたいルールです。

ギャンは綿花などの商品先物で財をなした人です。彼が確率した28のルールの前文として、「成功するには確固たるルールを持ち、それに従わなければなりません」と書いています。商品先物でなくても同じです。いくつかの項目をみていきましょう。

「資金を1/10に分けて1回の損失が10%を超えないようにしなさい」

10%の損失を取り戻すためには、10%の利益では取り戻せません。11.111…%の利益が必要です。もし、資金が半分50%になったら100%の利益がなければ、元には戻りません。損失の少ない時に一度現金に戻し、その時点で最善の策を考えます。これが損切の考えです。損失の額は投資の商品によってそれぞれです。デイトレ等の超短期で運営では2%、1%と少ない額になります。

損切をするため、「ストップロスを指定しなさい」とのルールもあります。FXやCFD(商品市場でのFXと考えてください)では指定できますが、投資信託や株では指定できません。自分で決めるしかありません。

損切を使って利益のでている商品をまもることも指摘しています。利益がでると損切ポイントを切り上げます。利益が一定以上になると損益分岐点を超えるので損はしません。利益がでている商品に落ち込みが出た時にずるずると引っ張って損になったという経験をされている方も多いでしょう。損切がいかに重要かということです。損切のルールを決めたらそれを破ってはいけないということも言っています。

「リスクは分散せよ。できれば、2,3の銘柄に等しく分散しなさい」

リスク分散ですので、同じ様に動く商品では意味がありません。相場に敏感なものとそうでないものを組み合わせることで、確実に利益を稼ぐということができあす。ポートフォリオという考えの基本です。

「剰資金がでたら、ためておく、別勘定の口座に移して緊急時、パニック時に備えなさい」

利確の考えです。損失の出る場合は全て再投資するより利益を確保した方が特になる場合があります。

簡単な計算をしてみましょう。10%の損失と利益が同じ確率で発生するとします。100万円の元手で、利益が出ると110万円ですが次に損失がでると99万円になり、元にはもどりません。10万円を別勘定にして100万円の投資だと、90万円になりますが、別勘定の10万円と合わせて100万円に戻ります。

勝率と利益÷損失比の組み合わせで、利益確保と再投資のどちらが良いかは変わりますが、損失の発生するケースでは利益確保した方が得になることが多いです。

「利小損大を克服せよ」

小さな利益をとるのに熱心で、大きな損を起こすことになると結局は利益を上げられることができません。

「待てないという理由から買って(売って)はいけない。」

売買にはルールをきめましょう。

・「過剰な売買の禁止」、「値ごろ感での売買は絶対にしてはいけない」、「マーケットの天井、底を決めてはいけない」といったちょっと精神的な側面もルールになっています。

・他人が自分より相場に知識がある場合を除き、アドバイスに従ってはいけません」銀行や証券会社の営業は商品に対する知識はありますが、投資の知識が十分ではありません。
投資の指南をすることも禁じられているので紹介されたからと言ってよい商品ともかぎりません。投資する、しないは自分のルールで判断してください。

これらの28のルールの後に、「トレンドするなら、これらのルールに違反していないことを確認し、損失を出したら、なにがいけなかったのか確認しなさい。経験と検証がこのルールの価値を分らせてくれます。 観察と研究が成功へトレードに導いてくれます」言っています。検証と観察こそが投資において一番重要なことではないでしょうか。投資信託でも過去のデータでの検証を行って商品が作られます。ただ、経済情勢には変化しますので、運用後の検証は自分でおこなわなければなりません。

私個人の意見として、ギャンの28のルールは家計の管理に通じます。いつまでの使わない物を整理するだとか、他人の言動に乗って何かを始めたり買ったりすることをやめ、自分の価値観に従って生活をするということは同じではないでしょうか?余裕の出たお金で資格を取るための勉強をするなら、収入も増える可能性があります。そして、ルールは絶えず検証、改良して、いくことで将来の生活の安定にもつながるでしょう。

自分ではルールを作れない、守れないという人はFPに一度相談してみましょう。

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ファイナンシャル・プランナー 上本勉

上本 勉(うえもと つとむ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)、フリーFP、 通信費アドバイザー

前職はエンジニア。2008年退職後、FPとして、リタイア後の生きがいと安心をテーマに活動中。

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