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ランキングから見た老後に向けた「備え」
その1

ランキングから見た老後に向けた「備え」その1

老後に不安を抱えている人は多くいると思います。今回は内閣府「高齢期に向けた「備え」に関する意識調査〔概要版〕(平成25年)」全国の35歳から64歳(平成25年10月1日現在)の男女6,000人を対象にした意識調査結果から抜粋し、老後の備えの内容を見てみたいと思います。

(参考)出典データ:http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h25/kenkyu/gaiyo

FPとしては経済面を重視しますが、健康面、人間関係、生きがい等、個々人にとって違いはあります。、他の人がどのように備えを意識しているか、自分自身と比較してみる良い機会にしたいものです。

以下の調査結果は経済面を中心に抜粋したランキングの内容です。

一般的に高齢者だと思う年齢

一般的に高齢者だと思う年齢を聞いたところ、「70歳以上」が42.3%で最も高く、次いで「65歳以上」(22.1%)。

高齢期に備えて大切だと思う取り組み

「健康維持・体力づくり」が82.8%で最も高く、次いで「長く続けられる趣味・娯楽を始める」(52.7%)、「日々の節約、貯蓄」(51.4%)。

世帯の高齢期への経済的な備えの程度

「十分だと思う」(1.6%)と「最低限はあると思う」(21.7%)を合わせた『備えはある(計)』が23.3%、「少し足りないと思う」(16.5%)と「かなり足りないと思う」(50.4%)を合わせた『足りない(計)』が66.9%となっており、「かなり足りないと思う」が半数を占める。

世帯の高齢期に必要になると思う月々の生活費

「20万円くらい」が27.5%で最も高く、次いで「25万円くらい」(22.3%)、「30万円くらい」(19.8%)、「15万円くらい」(12.1%)などの順で、平均では24.1万円となっている。

世帯の高齢期に備えて必要になると思う貯蓄額

「2,000万円くらい」(19.7%)、「1,000万円くらい」(19.5%)、「3,000万円くらい」(19.1%)がほぼ2割となっている。一方、「わからない」は15.8%で、平均は2,409.0万円となっている。

世帯の高齢期の生計を支えたいと思う収入源

「国民年金や厚生年金などの公的年金」が82.8%で最も高く、次いで「貯蓄または退職金の取り崩し」(46.2%)、「自分(または配偶者)の給与による収入」(45.6%)、「民間の個人年金」(15.2%)。

60歳以降の収入を伴う就労の意向と就労希望年齢

「65歳くらいまで」が31.4%で最も高く、次いで「働けるうちはいつまでも」(25.7%)、「70歳くらいまで」(20.9%)などの順。「65歳くらいまで」「70歳くらいまで」「75歳くらいまで」「76歳以上」及び「働けるうちはいつまでも」を合わせた『仕事をしたい(計)』は81.8%となっている。

高齢期の健康に関して不安を感じること

高齢期の健康に関して不安を「常に感じている」「時々感じている」と答えた者(1,975人)に対し、高齢期の健康に不安を感じることについて聞いたところ、「体力が衰えること」が66.8%で最も高く、次いで「がん、心臓病、脳卒中などの重い病気になること」(61.0%)、「認知症になること」(53.8%)、「介護が必要になること」(53.1%)、「生活習慣病(糖尿病、高血圧など)になること」(52.4%)、「寝たきりになること」(43.6%)などの順となっている。

高齢期の健康の維持増進に備える上での不安

「医療費がどのくらいかかるか、わからない」(25.3%)、「仕事(家事)が忙しくて、休養や睡眠時間が十分にとれない」(23.5%)、「生活習慣を変える必要があるが、変えることができない」(22.4%)、「仕事(家事)が忙しくて、運動ができない」(21.3%)がいずれも僅差で上位を占めている。

国や地方自治体に対する要望

「介護や福祉サービス」(58.6%)と「公的な年金制度」(56.9%)がともに6割近くなっており、次いで「医療サービス」(48.3%)、「働く場の確保」(23.4%)、「育児・子育て支援」(11.8%)、「高齢者に配慮したまちづくり」(11.3%)、「老後のための個人的な財産形成の支援」(10.9%)、「高齢者向けの住宅の整備」(10.5%)、「防災対策」(10.5%)、「高齢期に向けた備えに関する各種情報の提供」(8.9%)などの順となっている。

いかがでしたか?ご自分の思いとの比較はどうでしょうか?次回からはそれぞれの項目の太字部分について老後不安に対する備えをさらに明確化していきます。不安解消への一歩になるようなアドバイスができれば幸いです。

老後不安解消には“何か”を明らかに!

老後の不安を解消して幸せになるためには、まず、何が不安かを明らかにすることが大切です。意外と老後の何が不安なのか分かっていなかったりします。漠然とした不安は解決のしようがありません。何が不安なのかしっかり見つめ直すことが大切です。お金の不安なのか、人間関係の不安なのか、健康の不安なのかが分かるだけでも不安解消の第一歩になります。

不安の原因が分かったら、どうすればそれを解決できるのか調べてみましょう。たとえば、お金の不安だったらいつまでにいくら用意すれば安心できるのかなど具体的に考えて見ましょう。今からゆっくり備えておけば老後は怖いものではなく、むしろ幸せな時間に変わります。できることから始め、楽しい老後生活を目指しましょう!

まずは高齢者とは何ぞや?を把握することがベースになると思います。次回その2は人口推計表などから高齢者の現状と将来推計を確認することから始めていきます。

ファイナンシャル・プランナー 入野泰爾

入野 泰爾 (いりの やすじ)

ファイナンシャルプランナーCFP、FPデザインオフィス 代表
海外ロングスティアドバイザー(2012.8取得)、1種証券外務員(2013.2取得)、
年金アドバイザー(2013.11取得)、住宅ローンアドバイザー(2014.1取得)、
相続アドバイザー(2014.3取得)、日本FP協会会員、
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ組合員

大学卒業後、大手食品メーカーで営業部門・総務部門を経て2012.2定年退職後、FPとして家計相談、セミナー講師、FP資格講師などで活動しております。前職時代の経験、また私自身の経験を通して現在の超高齢社会での長期間に渡る老後において安心・安全な生活を過ごせるようにいろいろな角度からアドバイスをして参ります。得意分野は金融資産運用含め、リタアメントプランを中心に展開しております。若年層から高齢者層の方々が自分の夢や希望を実現させるためにお役にたてれば幸いです。

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