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退職後の心と体の維持計画を作りましょう

退職後の心と体の維持計画を作りましょう

高齢者の病気については衝撃的なタイトルで報じられることが多いですね。例えば、認知症予備軍425万人65歳以上の4人に1人が軽度認予備群言われています。65歳以上で区切るというのは少し乱暴です。
年齢とともに発症率はあがりますが、見方を変えれば4分の3は健康で生活できます。また、発症する/しないは個人差があるため、発症しない生き方をすれば良いとも考えられます。今、言われているのは、生活習慣によって起こる病気以外にも、「うつ」や「身体活動の不活発」や、「(人生全体)での知的活動の少なさ」なども危険因子になるとされています。*。

高齢でも病気に負けない

新聞報道に一喜一憂するのではなく、活き活きとした退職生活を送るために、高齢期に入る前に健康で生きられる生活を考えておきましょう。

体と心の維持の手法は、バランスの取れた食事と運動、知的活動が共通認識です。
仕事をしている時は自分の意志とは無関係に知的、身体活動を強いられてきました。健康な生活を送れた人もそうでない人もますが、退職後は自分で選ぶことができます。退職前から、内容とお金の計画を立てて、健康で無理のない生活を送りましょう。

知的活動をする

働くのも知的活動です。現役時代に高い地位にあった方は、退職後の職場になじめないということが言われています。若い上司、給料の低下、年金額の減額などなど、モチベーションを下げる要素は多いのですが、仕事ほど、人間関係を学べる場所はありません。

趣味も良い方法です。今、インターネットの世界にはいろいろな趣味の画像や動画があふれています。まずは、これらを見ることから始めましょう。やりたい趣味がいくつか見つかれば、学校やサークルも探していきます。実際に始めたあとは動画としてのこしたり、物作りなら、最後はどうするかまで考えましょう。

趣味の画像や、作品も皆が欲しいと思うならインターネットを通じて売ることができます。商売でなくても売れるものを作るというのも知的活動になります。

知的活動というと、資格の勉強をする人も多いですね。資格の学校では数十万円の授業料だけでなく教科書、参考書代受験費用などが必要です。試験に受かった後の費用(協会に属したばあいの年会費等)も考えて自分に合った資格を選びましょう。ビジネスとして活動するなら、どのように成功させるかなど事前に考えておきましょう。

身体活動をする

現役時代はゴルフだけが趣味で、退職後はゴルフ三昧と考えている方も多いかもしれません。しかし、現役時代の仲間とのゴルフは退職後はほとんどなくなります。別のスポーツもやることも考えないと、体を動かす機会は無くなってしまいます。

スポーツジムも考えてみましょう。公営のスポーツセンターなども利用可能ですが、物足りない部分もあり、お金を使わない分、一度休む癖をつけると行かなくなってしまいます。スマホのアプリなどで、運動を管理する方法もありますので試してみてください。お金を払ってスポーツジムの会員になるのなら自分の参加しようと考えている時間に、スポーツジムを見学してみましょう。

70歳を超えた方々もスタジオトレーニングやウエイトトレーニングに汗を流しています。施設の内容だけでなく、共に汗を流す人も選択の重要になってきます。

登山などの屋外活動をされる高齢者の方も多いですが、経験者やガイドとともに行うことを心がけましょう。自然はどういった危険があるか分かりません。捜索をうけるとヘリの費用なども発生します。

リスクの洗い出しと時間、予算のやりくりをする

知的活動や、身体活動を行うと様々なリスクにさらされますが、個人の責任で処理していかなければなりません。スポーツに伴う怪我、往復時の事故、活動時に物品の損傷など多岐にわたっています。公営のジムでも壁のミラーを損傷すと高額の弁償をしなければなりません。

ご自分の生活費の中で処理できるもの、処理できないものは分けておきましょう。

登山の時の捜索保険、ゴルフ保険などは高額の費用が発生するものは、保険で対処しましょう。

活動の費用とリスクの費用、合わせて予算化しておきましょう。ゆとりのある退職生活は健康で最期を迎えらることです。

最後に

幾つもの健康法が生まれては消えています。 彗星の様に出てくる健康法に心を奪われると思わぬ落とし穴にはまってしまいます。心理学の実験で、「ダイエット食品に頼る人はむしろ太る」**という報告があるとのことです。成功した人は長期の目標だけでなく、短期の目標の同時に立てて、確実に実行していく人だということです。健康法も、自然体で続けられるように計画をたてましょう。また、必要はお金のことも長期、短期の両面から考えて長く続けられるようにしておきましょう。

*日経ビジネスオンライン2015年12月25日の記事
国立長寿医療研究センターの鳥羽健二理事長は予防への取り組みの解説記事。
**リチャード ワイズマン著「その科学は成功を決める」文春文庫

ファイナンシャル・プランナー 上本勉

上本 勉(うえもと つとむ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)、フリーFP、 通信費アドバイザー

前職はエンジニア。2008年退職後、FPとして、リタイア後の生きがいと安心をテーマに活動中。

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