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エンディングノートを使って銀行口座を整理してみよう

エンディングノートを使って銀行口座を整理してみよう

あなたは、銀行口座をいくつ持っていますか?

私は、6つあります。

先日、自分の死後に必要な書類を調べるために、自分の口座を改めて整理してみました。銀行間の合併により、1つの銀行に2つの口座があったり、全く使っていないものもありました。日ごろよく使うのは、2つ。あとは、必要に応じて使い分けて、たまに使う口座になっています。

親がなくなった後の手続きを、相続人の自分が仮に全て行うとしたら、銀行口座など、解約するものが少ないほうがありがたいと思ってしまいます。自分の死後も簡単にできるようにと思っているのですが、現段階で、すぐに解約ができるものは、1つしかありません。あと、15年くらいすれば、2つくらいに絞れそうですが、それまでは、仕事のことやプライベートなどで使うので、絞れそうにないことがわかりました。解約のタイミングをいつにするのか、あらかじめ目安をつけておこうと思いましたが、記録しておかないと忘れてしまいそうです。

そこで、忘れない記録として、私は、エンディングノートを使うことにしました。エンディングノートは、自分が亡くなった後のお葬式やお墓、相続などのことについて書くものだと思っている方もいらっしゃると思います。しかし、このノートは現在生きているときにも役に立つことを書くことができるのです。例えば、自分の持病やアレルギー、飲んでいる薬、介護が必要になったら、どこで暮らしたいかなど。実は、何を書いてもいいのが、このノートの良さなので、自分の覚書としても使っていこうと思っています。

私の場合は、ネットバンクは使っていませんが、使っている方もいらっしゃると思います。口座の数が増えていくと、頭の中だけでは管理ができなくなってしまう恐れがあります。特にネットの場合は、あなたがネットを使ってやりとりをしていることを家族は知らないかもしれません。エンディングノートに、ネットの金融機関を含めて、銀行の名前と支店名だけは、書いておいてくださいね。口座番号や残高は書かなくてもかまいません。

エンディングノートで銀行口座の管理をするメリット

現在、自分がどのくらいの口座を持っているのか、把握することができる

各々の口座を、何のために使っているのか、把握することができる

全く使っていない口座があるかどうかがわかる

万一自分に何かあったときに、家族などに知らせることができる

ノートに銀行口座のリストを作ることで、これからも使う予定なのか、今すぐ解約したほうがいいのか、○○歳になったら解約するのか、などと考えるきっかけになります。また、将来、解約予定の口座は、●●のときに解約するというメモを書いておくことで、覚書としても使うことができます。

しばらく使っていない口座について

何年も使っていない口座については、覚えていないこともありえます。銀行の合併によって以前使っていた銀行名がなくなり、新しい銀行名に変わっていることもありますので、しばらく使っていない口座で、合併により銀行名が変わっているときは、現在どこの銀行になっているのかを調べて、通帳を作り直したり、解約するなど手続きをする必要があります。

あなたは、転勤先で新しく口座を作ったことはありますか?
転職したときに、会社指定の銀行に口座を作ったことはありますか?
アルバイト用の口座を作って、そのままになっているものはありませんか?
引越する前に作った口座で、使っていない口座はありませんか?

ゆっくりと思い出してみてください。

一般社団法人全国銀行協会によると、10年や20年前の預金でも所定の手続きを経れば払戻しに応じているとのことですが、ゆうちょ銀行とりそな銀行は、ルールが異なっています。しばらく使っていない口座の中に、民営化前の郵便貯金やりそな銀行の口座がある方は、注意が必要です。

<ゆうちょ銀行の場合>
民営化の前(平成19年9月30日以前)に預けた定期貯金・定額貯金・積立貯金については、満期日の翌日から20年間払戻しの請求をしていない場合、払戻しの案内が送られてきます。そして、案内の送付の日から2ヶ月の間に、払戻しの請求をしていないと、旧郵便貯金法の規定により、請求できる権利が消滅してしまいます。

また、民営化前に預けた通常の郵便貯金や貯蓄預金の場合、平成19年9月30日の時点で、
最後に使った日から20年2ヶ月が経過していると、旧郵便貯金法の規定により、請求できる権利が消滅してしまっているので、払戻しの請求ができません。しかし、そうでなければ、払戻しの請求をすることができます。

<りそな銀行の場合>
平成16年4月1日以降に新規で開設した口座について、休眠口座になった場合は、休眠口座管理手数料がかかることになっています。

りそな銀行のいう休眠口座とは、最後の預入れ、または払戻しから2年以上、一度も預入れや払戻しがない普通預金口座(総合口座を含む)のことをいいます。(平成16年3月31日以前に開設した口座でも、りそな銀行が定める規定に該当した場合は休眠口座になります。)

休眠口座に該当した場合は、りそな銀行から文書が送られてきて、その後、一定期間(約3ヶ月)経過しても預入れや払戻しがない場合は、年間1,200円の手数料が取られます。

ただし、休眠口座に該当した口座の残高が1万円以上の場合や、同じ支店で、定期預金や投資信託などの金融資産を預けている場合、また借り入れがある場合は、休眠口座管理手数料はかかりません。さらに、りそな銀行の場合は、休眠口座の残高不足などにより、休眠口座管理手数料の引き落としが不能となったときは、自動的に解約されてしまいます。

これからのことを考えて、元気なうちに解約するかどうかを決めましょう

もし、しばらく使っていない口座がある場合は、解約できるのか、払戻しができるかを確認をしましょう。そして、解約や払戻しは元気なうちにご本人が行うことが一番です。体調が悪くなったり、介護が必要になって施設に入った後で、ご本人が手続きできない場合は、委任状が必要になったり、本人と代理人の身分証明書が必要になるなど、手続きの手間が増えてしまいます。もし、残高があれば、今後の生活にプラスになりますし、自分が亡くなった
後の相続手続きの手間が少なくなります。相続手続きは、遺言書の有無や遺言書の内容により必要な書類が異なりますが、ご本人の戸籍謄本を用意するなど、ご本人が元気なときに手続きするときとは違う手間がかかります。ご本人が元気なときに決断をして手続きをすることは、自分のためだけでなく、遺される家族や死後の手続きをしてくださる方のためにもなります。

お子さんの口座もチェックしてみましょう

今回は、自分の口座についてのお話でしたが、お子さんのいらっしゃる方は、お子さんの学校用で作った口座が、今はもう使っていない、必要ない口座であれば、すぐに解約することをお勧めします。口座は、すぐに捨てることができる物とは違うので、お元気なうちに決断して、手続きをなさってくださいね。それも遺された方々への心配りになります。
ぜひ、エンディングノートを使って、銀行口座の管理を始めてみてください。

ファイナンシャル・プランナー 佐川京子

佐川 京子(さがわ きょうこ)

佐川京子行政書士事務所 代表
行政書士、ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー、福祉住環境コーディネーター

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